天国への送金~うちかび~
2015年 03月 25日
沖縄本島を始め、石垣島、伊良部島など等、
かなりディープな場所にも行きました。
さて、その沖縄の風習として根付いている文化が
「うちかび」(紙銭)というものです。
「うちかび」というのは、あの世のお金のこと。
ご先祖様があの世でお金に困らないように、
燃やしてあの世に送るという文化です。
実はこの「うちかび」という文化は道教が起源となっており、
先日訪れた横浜中華街にある関帝廟などでも神様への御礼として
紙銭(真四角の金紙)を見ることが出来ます。
中国雑貨を取り扱うお店などに行くと、「天地銀行券」として
うちかびが販売されています。
使い方はただ燃やすだけなのですけれども、
火の扱いにはくれぐれもご注意ください。
このうちかび、一説ではあの世で一枚数千万円~数億円の価値が
あるらしいのですが(笑)、少しでも何かの足しになってくれたら
子孫としても嬉しいものです。
仏教の経典に「七分逆一」という言葉があります。
七つの功徳をしたら、その内六つは自分自身に還ってくる、
という思想なのですが、つまり、七回ご先祖様の供養をしたら、
六回は自分の功徳となるけれど、ご先祖様への供養は一回にしか
ならない。
だから、ご先祖様の供養は繰り返し何度でも続けることが大事である。
ということなのですね。
「うちかび」も生きている子孫からのある意味「祈り」であり、
ご先祖様を大切に思う心です。
これをやるやらないは全くをもって個人の自由ですが、
こういった文化は大切に残っていくといいなと思っています。
お彼岸も明けたので、今からうちかびを燃やしたら
送金手数料かかるのかなぁ・・・
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