高層ビル、タワーマンションの風水

風水は、何千年も昔に中国で生まれた思想です。

しかし、本場中国においても、昔ながらの住宅は減る一方で、

現代の住宅事情も一変。


それに伴い、風水に関する対応の仕方も少しずつ変化をしている

ように感じています。



c0355521_23294855.jpg











香港政府Facebookより


風水の本場でも高層ビルが立ち並び、タワーマンションも

相変わらず人気を博しています。


ちなみに、世界の都市の超高層ビルの数の世界一は、

風水大国の香港であることをご存知でしたか?




日本では、高層ビルやタワーマンションの風水について、

様々な都市伝説が流れているようです。


例えば、

・大地の気を得られない

・子供が流産しやすい

・不健康になりやすい

・・・

などを、耳にすることがあります。


また、風水では「露風殺」(ろふうさつ)といって、周辺環境に

比べて、あまりにも高いビルは良くないとされる考えもあります。


これについては色々な見方があると思いますので、ここで議論は

いたしませんが、私個人の視点からお話ししたいと思います。


まず、地上の気を得られにくいという説について。

これについては、私は2つの視点から捉えています。


一つ目は、大地から受ける家そのものの「気」(エネルギー)。

二つ目は、大地から受ける人間に作用する「気」( 〃 )。


家そのものが大地から遠ければ遠いほど、大地からのエネルギーは

受けにくくなると考えるのは自然ですが、実は建物は「宙に浮いている」

のではなく、どんなに高いビルや高層マンションであっても、必ず大地から

(1階から)繋がって建物が作られています。


つまり、大地のエネルギーは、

「建物全体で受け止めている」

とするのが、私が考える一つの仮説です。


風水でいうところの「気」は、龍脈から流れてきた気を建物が受け、

影響していると考えます。上に行けば行くほど気が届き難い、というのは、

上に行けば行くほど酸素が薄くなる、という空気の考え方と混同している

のかもしれません。


ちなみに陰宅(お墓)の風水では、「気」についてとても重視して

いるんですね。


これを「人間」に置き換えてみます。

人間は、足の裏から、頭のてっぺんまでが繋がっていますよね。


重力の関係上、血圧の上下バランスは異なると思いますが、

心臓を拠点とし、血液は、足の裏から頭のてっぺんまで、常に循環しています。


頭は大地から一番遠い場所にありますが、足の裏は大地と繋がっていて、

身体自体が宙に浮いていること(大地との完全分離)はありません。


つまり、大地から受けた気は、身体全体を巡っていると考えられます。

これを建物に戻すと、建物も大地から気を受け、

建物全体を気が循環していると考えることも出来ます。


以上はあくまでも私の仮説ですが、気というエネルギーは目には見えないため、

どこまでに気が届いて、どこからは気が届かない、「気」は重力と関係して

いるのか、大地から受ける気はどのようにして人間に作用しているのか、などの

科学的根拠や説明は、かなり難しいのではと思います。


二つ目は、大地から受ける人間に作用する「気」について。


例えば、高層ビルに勤務されている人や、高層マンションにお住まいの人は、

一日中ずっと、その建物から外出しないわけではありません。


普通の生活をする上で、外に出て、大地を歩き、気を吸収しています。

つまり、高層ビルや高層マンションにいるからと言って、

人間の身体が大地からのエネルギーを受けていない訳ではない。


外を歩けば必然的に土地の気を吸収し、

しっかりと大地の気を体内に取り込んでいる。


高層階にいるから運動不足であるとか、そういう理由は本人の問題に

過ぎないのであって、高層階に勤務する人、住まう人が、必ずしも運動不足で

あるかどうかは、あくまでも個々の事情によるものであるということです。


1階、2階に住んでいる人でも、引きこもりの方は幾らでもいるでしょうし、

高い場所にいるからといって、不健康になる、子供が産めない、

大地の気を得られない、という考えは、少々納得に欠けるものがあります。


数百年後の世界で、家が空に浮いているようになったら(笑)、

また風水事情も変わると思うのですが、あくまでも現代において、

高層ビル、高層マンションについては、都市伝説は気にする必要は一切ない、

とするのが、今のところの私見です。


ところで、高層ビルの高層階は、家賃が物凄く高いですよね。

例えば、六本木ヒルズレジデンスの高層階は、1か月の家賃が100万円~は

ごくごく普通の価格です。駐車場代も、1か月5万、6万は当たり前。

地方では、広いアパートが借りられそうな価格ですよね。


つい100年前、200年前~の、高層建築の代表と言えば、

お殿様が住んでいた「お城」です。


名古屋城の高さで言うと、大体20階建ての高層ビルと同じ高さです。


庶民がお殿様よりも高い家を建てたら、お縄を頂戴になってしまうでしょうから、

昔の人はお城を見て憧れたり、お殿様の権威を感じていたのかもしれません。


高層になればなるほど、富裕層しか住めない、借りられない。

やはり、富裕層が住む建物には、自然と富気が宿っていると感じます。


さて、高層ビルと言えば、心配されるのが地震や火災の時です。


日本は地震大国のため、高層ビルを建てる際は、世界一と言われるほどに

厳しい建築基準で建物を建てています。


つまり、国内における高層ビル、高層マンションが倒壊するほどの

地震が来たとすれば、それはもう、その地域全体が全滅のレベルです。


そのくらいに、厳しい建築基準、建築水準で建てられているのが、

現在の日本の高層ビル、高層マンションです。


また、地震に限らず火災においても、高層ビル、タワーマンションは

危惧される点があると思います。


今年の6月に、ロンドンでグレンフェル・タワーという高層ビルが

火災になり、世界的にも大きな話題になったのを覚えていますか?


あのビルは、高層なのにスプリンクラーが設置されていませんでした。


高層化する建築物における防火安全対策 東京消防庁
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/kk/pdf-data/21k-jt-all.pdf


日本ではこのような怠慢は少ないと思われますが、国内で高層ビル、

タワーマンションを選ばれるのであれば、比較的新しい建物の方が

最新の防火設備、防火対策が整っているかもしれませんね。


それこそ、いつどこでどのような地震、火災が起きるなど

誰にも分からないのですから、危険性があるのはどの地域でも同じです。


高層ビルの場合は逃げ遅れたりすると大変ですから、日頃から防災グッズの

点検をしたり、訓練に参加したり、防災に対する意識を高めておくと良いですね。


結論としては、防災意識を持つことであったり、高層ビルに対するメリット、

デメリットを把握することの方が重要だということです。


これから益々、世界の住宅事情も変わっていくことでしょう。


風水の基礎基本を大切にしつつも、住宅事情の変化に伴い、

風水の考え方や捉え方も、今後益々、柔軟性を持って対応していかなければ

ならないのかもしれません。


Rie


[PR]
# by hibikore-fengshui | 2017-09-19 07:30 | Feng Shui | Comments(0)

風水コンサルタント 内海莉絵


by Rie Utsumi
プロフィールを見る