やってみないと分からないこともある
2017年 12月 06日
例えば、一番多いご要望が
「講座内で自宅の宅盤を作盤したい」
というケースです。
作盤自体は、建物の建築年月、入居年、坐向などの
基本情報があれば作成することが可能です。
ここで問題になるのが、
講座内でどうやって坐向を決定させるのか。
というか、安易に決定は出来ないという問題点です。
ところまでは解明することが出来ても、残りの10%は、
お生徒さんの身に起きた現象や、候補に挙がった宅盤を
比較しながら判断することが必要です。
結局はご自宅に戻って本人に確認してもらうことが
必須になるので(←ここの問題が一番大きい)、
そこで判断を間違えれば、大きな遠回りとなります。
(私のお生徒さんには、私がフォローさせて頂いています)
風水鑑定に対しては、疑問や危惧を感じています。
過去の衛星画像(現状況と全く同じではないケースもある)では
信用性に欠ける部分が出てくるからです。
以下は千代田区内のグーグルマップ状況ですが、
2017年12月現在に対し、画像は約1年9か月前(2016年3月)のものです。
大都会の真ん中でさえ、1年9か月前です。
では、郊外になるとどうなるのかと言いますと・・・
こちらは一例ですが、鹿児島県鹿児島市にある
ごく普通の住宅街です。
最新画像の情報は、なんと2014年1月ということで、
今よりも3年11か月前(約4年前)の状況です。
こちらは青森県の綺麗な住宅街ですが、2017年12月現在の
最新画像が、4年7か月前の状態です。
4年も5年もあれば、周りに建物が建っても不思議ではありません。
つまり、巒頭の状況が変わっている可能性もあるということです。
他の占術で例えるなら、四柱推命が良い例です。
四柱はその名の通り、個人が誕生した「年・月・日・時」という
4つの柱を見るからこそ分かる占いです。
しかし時々「出生時刻が分からなくても占えますよ~」という
占い師さんもいらっしゃいます。
でも、その占い結果はある程度の参考にはなっても、
決して精度が高い占いの結果とは言えません。
それと似たような話なのです。
私も鑑定前には必ず対象物件を衛星でチェックしていますし、
参考にもしていますが、結局はある程度の参考にはなっても、
参考の域を超えることは出来ないのだなと確信しました。
参考となる情報の提供は可能ですが、「診断」を決定させる
ことに関しては、大変難しいというのが率直な感想です。
ですから、そこが確定できないと、結局モヤモヤは
現地できちんと見て、
お客様のために風水コンサルティングの時間を設けて、
丁寧にヒアリングさせて頂きながら坐向を判断すること、
パソコンも、便利なソフトも、携帯アプリもなかった時代に、
現地に足を運んでその土地の風水を見ていたわけですから、
当たり前と言えば当たり前かもしれません。
この問題をクリアするには、直近の最新画像、
360度全景の動画を撮影してきて頂くなどの
必要が生まれます。
限界がありましたが(どこでもドアがあれば解決するのに!)、
その部分は講座開催前からブログでもお伝えしていましたし、
自信を持ってご活用いただきたい内容を伝授出来たと思います。
あくまでも客観的な判断方法、看方、捉え方、考え方、
技術的指導などに止まりますが、お伝えさせて頂いた知識、
技術をフルに使っていただき、今後の風水改善に
お役立ていただければと思います。
現地に行かずしてそこで宅盤を決めちゃいましょう!
今は精度がいいので大丈夫ですよ、現地に行かなくても
全部分かりますよ、というのは、良いとか悪いとかいう
上辺だけの話ではなく、色々な意味で、指導側である風水師、
風水コンサルタントとしての「在り方」が問われる部分です。
一般の方を相手に、「講座終了後はご自分でどうぞ」
と言うのも、そこで不慣れな方が判断できるのか?という
問題もありますし、教える側としても一抹の不安が残ります。
私もそこは、今後も自分のポリシー(現場主義)を
大切にしたいと思いました。
まだまだ私も、手探りの中から経験を積ませて頂いています。