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巒頭による形殺~路冲殺と蔦殺~

巒頭(らんとう)を見ずして風水鑑定は出来ません。

巒頭とは、土地の形状、周囲の環境、室内の形状など
幅広く、風水において絶対に無視できない鑑定要素となります。

室内のみの風水鑑定は、まず無意味と言って良いでしょう。

さて、普段街中を歩いていると、職業病のようなものなのか、
色々な物件や土地が気になってしまいます。039.gif

今回は、代表的な巒頭による形殺をピックアップしました。

皆さまの街にも存在し得る、ごく普通の事例です。
以下は私が実際に歩いて撮影した事例ですのでご覧ください。

1つ目は、「路冲殺」(ろちゅうさつ)の事例です。

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路冲殺とは、丁字路の突き当たりに建物がある場合を指します。
上のお写真のように、道のどん詰まりに建物があると、道路からの
エネルギーが全て建物にぶつかり殺が生じます。

建物に向かって槍が突き刺しているような姿をしていることから、
別名「槍殺」とも言います。

一般の住宅がこういった丁字路の突き当たりにあると、
その家の住人に対し、突発的な事故、病気、盗難、破財、
精神不和などの症状が出る場合があります。

一方、こちらの1階は住居ではなく、薬局になっています。
薬局、すなわち=商業店舗です。

一見すると路冲殺になっているので悪い物件に見えますが、
これが商用の場合、実は繁盛店になるケースがあります。

この薬局は全国に展開している中規模の薬局グループですが、
昨年度(平成26年度)のグループ年商は100億円以上。

しかも、こちらのグループはブログには書けないのですが
普通の薬局には置かれていないものが一部店舗で取扱いがあり、
薬商売に関してはプロ集団が集まる筋金入りの薬局グループです。

店舗も赤いカラーで陽の気を放出しており、店の内外ともに
きちんと整理整頓されているところが良いです。

このように、路冲殺の例外を探すのはなかなか面白いです。

次の事例は、蔦殺(つたさつ)です。

巒頭による形殺~路冲殺と蔦殺~_c0355521_16521330.jpg











蔦殺とは読んで字のごとく、建物に蔦がへばりついて生えて
建物のエネルギーを吸い取ってしまう殺のことです。

蔦は陰のエネルギーを持った代表的な植物です。

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こちらのビルは主にテナントとして賃貸されているようです。

蔦殺の判断は難しいところもありますが、商業店舗の場合は
上手く利用すれば吉になることもあります。

一方、一般家庭において蔦を這わすことは大半でNGとなりますが、
ガーデニングやインテリアとして蔦を育てたい場合は、
徹底的な手入れ、管理をすれば上手く共存することが可能です。

管理を怠ると精神的な病気、訴訟などが生まれやすい相ですので、
ご自宅の外壁をぜひチェックされてみてください。

蔦を寝室で育てるのもNGインテリアです。034.gif

以上、2つのケースのように、一般家庭の場合と商用の場合は
巒頭から受ける影響が大きく違うことがあります。

また面白い物件を見かけたらご紹介しますね。

【番外編】

こちらは1階にラーメン屋さんが入っていたのですが潰れてしまい、
現在は居抜きの空き物件となっています。

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ご覧のように写真右側に駐車場があり、車の車体が
ラーメン屋さんの物件の方に向かって位置しています。

実はこれも立派な「殺」となります。

車が常に建物に向かって発進する形となりますので、
気の動きから見ても、また、物質的に見ても危険を伴います。

また、一軒家にありがちなのですが、玄関の目の前に駐車場を
設置している場合も、色々と配慮が必要となります。

駐車場の位置、車体の向き、その対象が何に向かっているかに
よっても象意が異なるので、細かい観察が必要となります。

風水鑑定において、実地鑑定がいかに大切か。
図面上のことだけでは判断できない、様々な情報が現場にはあります。

私の個人鑑定では、巒頭も重視してチェックしております。

今まで気付けなかったことなどが見つかる場合もありますので、
気になる方は個人鑑定の時にご相談くださいませ。053.gif



by hibikore-fengshui | 2015-06-16 07:30 | 巒頭による形殺 | Comments(0)

風水コンサルタント 内海莉絵


by Rie Utsumi